第22回 北海道杖道大会

 2011年11月6日NTT研修センターにて第22回北海道杖道大会が開催された。
 今年は、初段以下の部で22名、二段の部20名、三段の部12名、四・五段の部5名、全道各地北は稚内、南は函館、東は釧路から選手が集まった。北海道杖道大会は上位の段位の者が太刀を持ち、仕杖の技を審判して勝負を決定していく。

 初段の部の大会は、新しく部会ができた室蘭勢がこの1年間の稽古の成果をあらわし、前年度の大会では1回戦を勝ち上がることがなかなかできずにいた部会員がどのトーナメントの山からも活躍し勝ち上がり、決勝戦は室蘭地区どうしの堀井重克と今橋健の対決となった。決勝戦の結果は堀井重克選手が優勝を決め室蘭地区では初となる全道大会の優勝を手にした。

 二段の部は、3分の1(20名中7名)が全日本杖道大会で過去に優秀賞を獲得している選手(猿川、三戸部、高井、高木、細沼、秦、小寺)である激戦地帯。皆が全道一(二段の部の日本一)を目指し対決した。全日本優秀賞の選手に注目をした試合では、1回戦で早くも森島(今年の全日本大会でベスト4)と小寺夏美(室蘭)が対決、森島が1回戦から優秀賞の選手を破り2回戦へ。
 2回戦では、秦(江別)対高木(帯広)、森島(札幌)対細沼(札幌)、高井(帯広)対猿川(帯広)といった選手が対決し、それぞれ高木、森島、猿川が勝ち上がり、ベスト8には優秀賞獲得の選手が3名しか勝ち残れないというレベルの高い試合が次々に行われた。
 二段の部の準決勝は、森島対高木、三戸部対猿川の試合が行われた。森島は今年の全日本大会準決勝で高木細沼組に敗れベスト4に終わってしまったが、両選手を2回戦と準決勝で下し、決勝戦進出を決めた。
 決勝戦は森島と三戸部両選手の激しい気迫の試合
が行われ、激戦地区の二段は三戸部良太選手が勝利し初優勝を手にした。

 三段の部では、皆高いレベルで拮抗した試合が行われていき、決勝戦では室井(帯広)と伊藤(江別)が対決。結果、危なげなところがありながらも伊藤稔選手(江別)が3年連続5回目の優勝

 四・五段の部では、古野(札幌)と上出(札幌)による決勝戦が行われ、初戦から正確かつ、力強い技で順調に勝ち進んでいった古野耕一選手が大会2連覇11回目の優勝を決めた。

2年後には全日本杖道大会が北海道で開催される。大会後に昇段審査もあり、今年の初段で活躍した選手は来年度の大会では二段、2年後は全日本大会二段の部において活躍が期待される。現在二段の選手は皆三段の部で活躍することになるだろう。四段、五段、六段、七段各段位の選手は全日本優勝を目指して今後の稽古を頑張っていきたい。
これから入門する人は2年後の初段の部で活躍することになる。北海道地区をあげて初段の部から七段まで活躍できるように普及活動も行なっていきたい。


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試合結果


初段の部
優勝   堀井 重克(室蘭)  
初優勝
準優勝
 今橋 健  (室蘭)

二段の部
優勝   三戸部良太(帯広)  
初優勝
準優勝
 森島 康文(札幌)

三段の部
優勝   伊藤  稔 (江別)   
3年連続 5回目優勝
準優勝
 室井 喜景(帯広)

四・五段の部
優勝   古野 耕一(札幌)   
2年連続11回目優勝
準優勝
 上出  都 (札幌)